2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

いちごジャムくず湯

今日は、イチゴジャムを入れてみました。 紅いも粉をすり鉢で粉にするというのも面倒です。粉にする手間を省いたらどうなるかを実験しました。 グラスにカタクリ粉、砂糖、フレークのままの紅いも粉を入れてスプーンでかき回す。紅いも粉はスプーンで押しつ…

現代とはどういう時代か

牧衷さんの講演「現代とはどういう時代か」の一部を紹介します。詳細は『牧衷連続講座記録集』第5集に収録 以下講演抄録 ネイションの枠組みは小さすぎる 「現代とはどういう時代か」というと「ネイションの成立以後,世界はネイションを軸にしてまわってき…

災害救助活動体験記2(最終回)

7月23日(日) 今度は最初から白樺湖まわりで9時前に着いた。S校長と落ち合って同じ班に。最初の説明で「イヤイヤながら来ている人は今すぐこの場から立ち去ってほしい」と言われる。それはそのとおりだろう。 [被災した畳の処理] 今回の支援活動は東…

災害救助活動体験記1

平成18年(2006年)7月25日 災害支援活動体験記 7月21日(金) [緊急連絡] 夜10時にS校長先生より電話で諏訪市の災害支援の要請が県教育委員会からあったという電話が来た。7月22日(土)と23日(日)の2日間K高校からそれぞれ2人ずつ、…

黄色いくず湯

どうしたら黄色いくず湯が作れるでしょうか。考えてみれば紅いも粉とアルカリ水を入れるから青くなるのですが、黄色くするには紅いも粉もアルカリ水も入れなければいいという結論に。それをなかなか思いつかなかったのです。カタクリ粉に砂糖とマーマレード…

仕事のやり方3(最終回)

続きを書くつもりでしたが、ここまで書いて止まっています。機会を見て続編を書きたいと思っています。 【要点】 会議を持つとき会議の目的をはっきりさせ、目的にあった会議を持つ。 9割完成している原案を示す。 仕事のやり方3 2001年2月17日 6…

理科教育史こぼれ話4(完結)

理科教育史こぼれ話 4 理科教育における身近主義 理科教育では伝統的に「身近なものから次第に抽象的法則へと教えて行くべきだ」と考えられてきた。この考えは正しいに決まっていると考えられたため,本当かどうか検討する人がほとんどいなかった。 しかし…

仮説実験授業成立史資料紹介4

東大自然弁証法研究会で出していたガリ版刷りの『科学と方法』2~7 1はまだ入手できていません。復刻版が出ているが、元の本を入手すると、研究会開催のビラが入っていたり、書き込みがあったりして当時の雰囲気が伝わってきます。『科学と方法』別冊8は…

仮説実験授業成立史資料紹介3

『科学大観』第24号科学史特集は板倉聖宣さんが全文執筆し、写真等も全部自分で用意した最初の著作だが、「菅井準一著」となっていて板倉聖宣さんは執筆協力者とされている。出版社や菅井さんは板倉聖宣著では売れないと思ったのかも知れない。板倉聖宣さ…

仮説実験授業成立史資料紹介2

板倉聖宣さんが初めて商業雑誌に掲載した論文「予想論」 雑誌『思想の科学』昭和30年1月号 目次に板倉聖宣の名前が見える。 論文は後に季節社『科学と方法』に所収。よく検討すると『思想の科学』の文と『科学と方法』の文にはわずかながら違いがある。初…

仮説実験授業成立史研究資料紹介1

仮説実験授業成立史の研究をしています。これまで集めた資料の一部を紹介します。 上廻さんのノート 国立教育研究所の板倉聖宣さんのもとに通っていたときつけたノートのコピー 板倉聖宣さんのメモ そのとき板倉聖宣さんはわら半紙に図を書きなぐりながら、…

2月11日のくず湯

くず湯の実験 今日は、マーマレードを入れてみることにしました。黄色のくず湯が出来ればおもしろいと思いましたが、マーマレードは酸性。赤くなってしまって黄色のくず湯は無理だろうと予想しました。 また、今回は紅いも粉を増やしてみました。 紅いも粉と…

現代民主主義論抜粋

牧衷さんの講演「現代民主主義論」の一部です。全体は今後出版予定の『牧衷連続講座記録集第9集』に掲載する予定です。 以下 講演 最後のゲマインシャフト 国民国家と家族の危機 婦人参政権はなぜ実現が難しいか。フランスはあれだけの大革命の歴史を持って…

中国の教育事情

訪中した記録を書きました。その原稿を掲載します。写真は玄関に掲示されている1番の生徒。日本なら個人情報を・・というところだが、気にしているようすはありませんでした。 中国の教育事情 中国の教育事情を視察する機会を与えていただき、どのような視…

学力を考える研究会2

正しい現状分析をもとにした方針とは何か 1年生は前期は楽しそうにしているが、秋から下を向いて歩いている。入試でほとんどの生徒が英語で90点以上とって入ってくるのに、4月末の試験では最高点94点、最低点4点というほど差がついてしまう。そしてこ…

理科教育史こぼれ話3

3 理科は「自然を教える教科(文部省)」か「自然科学を教える教科(科教協)」か 明治19年,理科という教科が作られて以後文部省は一貫して「理科という教科は自然を教える教科である」と主張してきた。これは「理科は自然科学を教える教科ではない」とい…

学力を考える研究会4(完結)

学習方法の真髄――授業中心の勉強と教師を質問責め 学習する上でもっとも必要なことは授業を聞くことであると言う。灘高の授業もU高校の授業もやっている内容は同じ。聞いている集中度が違う。千種高校の授業を見せてもらったときのことをはなして、聞くこと…

学力を考える研究会3

2.クラスを建設的なことに努力する集団として作り上げる。 2回目のクラスでは、前回の経験から学んで、もっと指導のポイントをついていけば、労力少なくして成果が上がるであろうと考えた。1992年度の担任団9名が1991年の12月に決定した。それ…

学力を考える研究会

長野県教育文化会議主催の学力を考える研究集会で発表したレポートです。 長野県の子どもたちの学力が低いということが問題となり、上記の研究会が開かれました。実を言うと、その研究会はその前年にも開かれ、受験学力を問題とする研究会でした。私は発表す…

準備をして運を待て

この文は2002年度K高校定時制校内生活体験発表大会文集の巻頭言として書いたものである。 十九世紀にフランスで活躍したパスツールという科学者がいる。それ以前の科学者は生物が自然発生すると考えていたが(自然発生説)、パスツールは見事な実験によって…

理科教育史こぼれ話2

2 だるま落とし ── 《衝突》の教材を《慣性》の教材に転用 だるま落としの教材は《衝突》を教える教材だった。ところが,《慣性の法則》を教えることに中学校規則が改められて《慣性の法則》が教科書で取り上げられることになった。すると,これまで《衝突…

研究の秘訣

1年前にK高校研究紀要に書いた文です。 覚書 研究の秘訣 1.研究の99%は勉強である 多くの人は研究とは「研究テーマについて考えたり実験したりすること」であると考えているようである。しかし最も独創的と言われる科学者でさえ、その研究時間の99…

模倣と研究

平成19年度の『K高校研究紀要』の巻頭言として書いた文を掲載します。 【要約】教育研究においても他人の研究を学ぶことが必要なのである。 巻頭言 日本の近代科学は『蘭学事始』から始まったと言う。杉田玄白たちは中国医学の本にある解剖図とオランダ医学…

今日のくず湯

2種類の実験をしました。 (1)紅いも粉を最初に粉にしておく。また、酸性と思われるものとしてヨーグルトを使う。 予想 ①最初に紅いも粉を粉にしておけば、よく混ざって青色のくず湯ができるだろう。 ②ヨーグルトは酸性だから、ヨーグルトを混ぜると赤く…

ブログ開設して

ブログを開設して訪問者は2週間で218人となりました。「上田仮説実験授業研究サロン」ということばに、知的、快適、芸術的の意味を込めています。仮説サークルに比べて公的性格を縮小し、私的なサロンにしたいという意思表示です。過去の論文を順次掲載…

ジンと水を混ぜると発熱するか

ふと、こんな問題を考えました。予想しながらお読みください。 水とアルコールを混ぜると発熱するか [問題1] (お酒の)ジンに水を混ぜたら発熱するでしょうか。 混ぜる前の温度を測ってみます。 水の温度 ℃ ジンの温度 ℃ 予想 ア 発熱する。(温度計で測…

理科教育史こぼれ話1すなぐるま

6年前にK高校研究紀要に書いた文章を掲載します。 理科教育史こぼれ話 長年,理科教育史を研究していると,気がつくことがたくさんある。自分でいろいろ工夫し開発した自慢の教材も,理科教育史を調べると既に同じことをやっていた人がいることに気づくこ…

仕事のやり方2-2

5.責任と権限 よい原案を作れないのは2とおりある。自分の責任をよく認識していない場合と、自分の権限をよく認識していない場合である。 係主任なら当然、原々案を係会に提案する責任がある。それを、「どうしたらいいか、みなさんで決めて下さい」では…

仕事のやり方2-1

仕事の進め方で書いたシリーズを掲載します。今回は第2回 【論文の要点】 事務処理を制するものは仕事を制する。 責任者は原々案を提案する権限を行使せよ。 事を進めるときにまず、トップに相談せよ。 仕事の進め方2 2001年1月27日 前回の「仕事の…

くず湯(続)

写真はアルカリ水のラベル、PH8.8~9.3と表示されている。 次の写真は湯を入れる前。 紅いも粉の色は多分アントシアン。だとすれば、レッドオニオン、紫キャベツ、などでも実験してみたいです。にんじんやオレンジジュースを入れればだいだい色に。くず湯…