2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

流し台にできた鍾乳石

外の流し台に割れ目ができたらしく水が漏れていることに気づき、流し台を取り外して新しい流し台を取り付けました。その後でふと廃棄する予定の流し台を見たら、鍾乳石が出来ていました。鍾乳石の少し上にヒビが入っています。ヒビを伝わってしたたり落ちた…

速さを時間の関数として表す意義

物理の教科書ではごく当たり前のことのようにv-tグラフが出てきます。しかし、これは多くの人が日常的感覚で考えている速さとはかなり違います。 図は陸上競技で100メートル走の分析のグラフです。横軸は距離になっています。v-xグラフの方が多くの人にと…

信大理学部CST授業3回目の報告

3回目の講義 高校理科教員の絶望的状況をパワーポイントで示しました。高校の理科の教員の9割が自分の授業が大部分の生徒に嫌われているという状態で授業をやっているのです。しかし、高校理科教師の約1割は自分の授業が生徒に好かれています。教育政策を…

信大理学部CST授業2回目の報告

2回目 2009年12月5日(土) 今回の話は「仮説実験授業と科学史」です。 まず1コマ目の授業で、力学の授業の重点を説明しました。運動学では速度概念、静力学では力の概念、動力学では慣性の法則が重点です。いずれも多くの授業では簡単に説明して終…

信大理学部CST授業1回目の報告

はじめに 信州大学理学部教職相談室から講義の依頼がありました。11月14日、12月5日、12月12日の3回にわたって、1回につき90分の講義を4コマやるというものです。 講義の内容はいろいろ考えて、次のようにすることにしました。 1回目 「仮…

信大講義をサークルで発表

仮説サークルで信大講義についての報告を発表しました。抜粋してこのブログにも掲載したいと思います。 3回目の講義で要望をだしてもらったら生物の仮説実験授業を受けたいという要望がいくつも出てきました。来年度にその要望に答えるようにしていくことが…

信大理学部3回目の授業

信大理学部3回目の授業が終わりました。後日、詳しく報告します。今回学生さんが6名。一回目の3名から→4名→6名ですから、大幅増。ありがとうございます。理学部の化学の准教授の先生が2回目、3回目にフルに参加。ありがとうございます。Kご夫妻にも…

疲れ果てても授業は楽しい

信大で講義をすると疲れますが、楽しいです。 今日、実験の準備をしていたとき、ある物理の先生曰く「物理は実験しないことにしている」「結果が当たり前すぎて、実験する意味がない。」 わかっていないな。が率直な感想です。 今回の信大での講義で、仮説実…

信大で講義3回目

12月12日(土)に信大理学部で3回目の講義をやります。今にして思えば、90分4コマを1日でやるなんて無理でした。無理だけれども12月12日にはなんとかやるしかない。 3回目のテーマはは仮説実験授業の研究論。《石灰の化学》を研究してもう20…

信大で講義2回目の報告

12月5日(土)に信大理学部で基礎実験講座として「仮説実験授業と科学史」というタイトルで講義・授業をしました。参加者は前回より微増。 1コマ目は科学史の研究の成果が仮説実験授業を生み出したという話をしました。 「地球が動いていることを小学生…

1日当たりブログ訪問者数

1日あたりブログ訪問者数は10人くらいです。 2009年1月25日に上田仮説実験授業研究サロンを開設しました。本日2009年12月6日までの316日間で3289人が訪問してくれました。ありがとうございます。 よく訪問してくれる人たちにとって…

実験の結果についての問いだけが意味を持つ

ディラック著『量子力学』(岩波書店6~7ページ)からの引用 「一定の条件の下に置かれた特定の光子にどういうことが起こるかという問いは、実はあまりはっきりしたものではない。正確な問いにしようと思えば、この問いに関係したある実験がおこなわれたと…

運動も仮説実験

牧衷さんの談話の一部を紹介します。 でも、運動も仮説・実験で進むんだというのは、方針書いたやつでないと分からないね。方針を書かない人は自分に責任ない。方針書く人は自分に責任ある。だから、運動自体が仮説実験的にならざるをえないの。だけど、つい…

牧衷さんの講義「動物行動学と経済学」

牧衷講演要約 1993年3月 菅平ホテル城山館 動物行動学と経済学 1960年代の終わり頃からアメリカで数理経済学がさかんになった。日本に1970年代に「近代経済学」という名前で入ってきた。その「近代経済学」の教科書には物理の教科書のように、…

理科実験講座2回目

12月5日に理科実験講座の2回目を信大理学部でやります。9時から90分の講義を4回。ちょっとハード。 2回目は「仮説実験授業と科学史」というテーマでやります。授業書は《速さと時間と距離》《力と運動》 速さを距離の関数としてとらえるとらえ方から、…

牧衷さんの講義の一部を紹介します。

牧衷講義『技術社会論』(法政大学工学部1997年6月19日) 第1回講義 ともかく、こうして日本で製糸業が始まりました。そして1回、 こういうものが始まりますと、いろんな所に前後に波及効果が出 てまいります。どういうことかと申しますと、今まで生糸を…