板倉さんの思想の検討

板倉さんの『未来の科学教育』は1966年に発行されました。
そのあとがきに,
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 科学教育というものは,教育一般がそうであるように。教師の主体的な思想の上に
たってはじめて効果的に実現するものだと思います。本書を読んで下さった方々が,
この新しい授業法を表面的に受け入れるのではなく,1つの思想として検討して下さ
るようお願いしたいと思います。私たちは,〈私たちの研究をまともに検討せずに
表面的なテクニックだけまねる人々〉には責任を負いかねる,ということをここに
明らかにしたいと思います。
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と書いています。
今では、板倉さんの思想をきちんと検討せずに、仮説実験授業をやっている人の方が
多数派になってしまった感があります。