2009-01-01から1年間の記事一覧

詩の歴史から戦後精神を見る

牧衷さんの談話を紹介します。 感性の革命 僕や高野が平和移行路線を主張できたのは徹底的な民主主義者だからなんですよ。民主主義のない世の中はいやなんですよ。やっぱりね、僕の中で何かが変わったな、僕の感性の革命があるんですよ。 見渡す限りの焼け野…

プロポーションから歴史を考える

牧衷さんの講演の一部を紹介します。 「現在というのはどういう時代か」を,「日本史の時代区分として,現在をどういうふうにとらえるか」という事をお話ししていきたいと思います。 なんで私がこういうことをお話しするかといいますと,どうも社会を考える…

信大で講義1回目の報告

11月14日に信州大学理学部で仮説実験授業についての授業を90分×4コマやりました。 出席した学生さんは少なかったのですが、討論も盛んで大変盛り上がりました。学生さんも豪雨の中、貴重な土曜日の丸一日よく出席してくれたと感激しました。 1コマ目…

今月の物理問題3

[問題] 血圧計には「腕帯と心臓を同じ高さにして測る」よう指示されています。 それでは心臓よりひじを上になるようにして測ると血圧はどうなるでしょうか。 予想 高くなる。(1割以上高くなる) ほとんど同じ。(違っても1割以内) 低くなる。(1割以…

信大理学部で理科実験の講義

信大理学部での講義は理科実験の基礎ということです。 11月14日は ①9:00-10:30 ②10:40-12:10 ③13:00-14:30 ④14:40-16:10 で仮説実験授業入門ということで《見れども見えず》と《自由電子が見えたなら》を中心として仮説実験授業の教材論をやる予定です。

信大で講義

信大理学部から依頼されて、理科実験の講義をすることになりました。11月14日(土)12月5日(土)12月12日(土)の3日間、午前90分の講義を2回、午後90分の講義を2回、合計1日で6時間の講義です。やるのは仮説実験授業についてです。 学生…

石灰の化学

11月1日に高田馬場駅近くで《石灰の化学》授業書発表会があり言ってきました。大変すばらしい会でした。授業書には雪と生石灰を混ぜて発熱させてお燗をつけるという話も出ていました。昨年の3月に雪が降ったのでサークルのメンバーで実験しました。大変…

今月の物理問題2

運動エネルギーを求める方法で、どの教科書でも物が他の物体にぶつかったときにその物体を押しながらどのくらい移動して止まるかで求めている。教科書に載っているのは例では、衝突後2物体は密着したまま移動し、ぶつかられた物体が床との摩擦を受けてやが…

受験参考書の復刻

今日(2009年10月12日)の朝日新聞に「参考書 復刻ブーム」という記事が大きく載っていました。山崎貞著『新々英文解釈研究』が研究社から復刻。3000円。現在6刷8000部の売れ行き。また、『新釈現代文』がちくま学芸文庫で復刻され、こちら…

今月の物理問題

サークルでたまたま「今月の物理問題」を毎月発表したいと言ったら、興味を持ってもらいました。 問題 自動車で停止しているとき、ブレーキを踏んでいる場合と、ブレーキを踏んでいない場合とでは、後ろから追突されたとき、どちらがより安全でしょうか。 こ…

彩雲

9月10日の夕方、西の空に虹が・・・「彩雲」というらしいです。珍しかったので撮影しました。

日々の授業で数学的活動を実現する

高校教育研究会でUC高校の数学の先生がとてもおもしろい、興味深い発表をしていました。漸化式などというものは高校生をいじめるために意地の悪い人が考え出したものではないかと感じていた私は、「こんなに便利で見事な考え方があるのか」と感激しました…

勝木先生と歓談3

勝木先生の話は多岐にわたりました。 私の感じたこと ・赤面は脳の高熱化を防ぐための冷却装置だということを聞いて、若い頃のように赤面することもなくなってきたということは、脳が高熱化することもなくなってきたということだと思って、ヘンに納得。 ・将…

勝木先生と歓談2

勝木渥先生は岡山の出身、旧制第六高等学校出身だそうです。六高といえば、化学史家の山岡望がいたはず。聞いてみると勝木さんの恩師だそうです。勝木さん曰く「山岡望は教師としても抜群」だったそうです。勝木さんが「大学の講義」という言い方でなく、「…

勝木渥氏と会いました。

『物理学に基づく環境の基礎理論』という本があります。その著者勝木渥氏と8月31日に歓談する機会を得ました。いくら話しても話し足りない勝木氏。たいへん楽しいひとときでした。その話を紹介していきたいと思います。 「創造性を発揮せよ」と生徒に言う…

創造性を育てる教育2

すぐれた先入観が創造性のもと 「創造性が大切」と主張する人は、しばしば「自分の頭で考えることが大切である」という。しかし、日本人は自分の頭で考えて解剖学を築くことも落下の法則に到達することもできなかった。実際、多少なりとも自分の頭で考えよう…

創造性を育てる教育1

2003年2月に執筆した文章です。 趣旨 創造性を育てるには模倣の重要性をよく認識しなければならない。 創造性を育てる教育を考える はじめに 現在の教育の危機と言われているものは、社会の危機、学問の危機の一部である。現在の社会が目指している方向…

真夏の夜の夢

茅野市のイングリッシュガーデンでのシェイクスピア劇を見に行きました。ディナー付きで9800円。ただし劇は英語。アクションでストーリーはわかりましたが、英語についていくのは大変。でもおもしろかったです。日本語での上演の方がいいと思いますが。 …

生でおいしい水道水

『生でおいしい水道水 ナチュラルフィルター』という本があります。お勧めです。 信州大学繊維学部を最近定年退職し、今はスリランカやインドネシアで簡易水道を引く指導、お手伝いのボランティアをしているそうです。 著者/訳者名 中本 信忠 出版社名 築地…

温室効果ガス

温室効果ガスについてのアンケート ある高校でアンケートを実施してもらいました。 このアンケートは私の恩師K先生(物理学者)が温室効果ガスについて大きな思い違いをしている人が多いのではないかと予想してあちこちにアンケートを依頼していたものです…

探求書

探求書リスト 仮説実験授業成立史を研究しています。かなりの文献を集めましたが次の文献は入手できていません。お持ちの方でお譲りいただける方がいたらご連絡ください。 書斎の整理が出来なくて、文献もどこにあるかわからなくなっているものもありますが…

力×時間

2001年の夏休み前全校集会講話 ストローとマッチ棒の実験 ここにストローがあります。マッチ棒を入れて吹くとこのようにマッチ棒が飛んでいきます。マッチ棒とストローの吹き矢です。 この吹き矢のスピードを速くするにはどうしたらいいでしょうか。もちろん…

文化祭挨拶平和について

文化祭開祭式挨拶原稿 生徒会役員から挨拶を頼まれました。今年の文化祭のテーマは「平和」ということで、挨拶の中で平和に触れてほしいという要望でした。 挨拶 いよいよ文化祭ですね。今日まで準備にとりくんできたみなさんに敬意を表したいと思います。 …

研修会企画のすすめ

1996年に「教文理科研究会だより」に書いた原稿を掲載します。 要旨 教育研究だけでなく、研修も必要である。 多くの知恵・財産を持っている人から学ぶことが必要。 研修会の企画は難しくない。 誰でも研究会・研修会の企画が出来るようになるには。 学校で…

書評『熱学外論』

1995年に「教文理科研究会だより」に掲載した原稿です。 槌田淳さんは「地球温暖化は世紀の暴論」として、地球温暖化防止の取り組みを批判しています。関良基さんは、この槌田淳さんの論をブログで批判しています。今日私がこの槌田さんの本を再読したらどう…

じしゃく

板倉聖宣さんの国立教育研究所の研究紀要「じしゃくによる仮説実験授業」を発見しました。

入試成績と教養成績

板倉聖宣さんの国立教育研究所の研究紀要が入手できました。以前コピーをこのブログで紹介しましたが、その原本を入手しました。

板倉聖宣論文発見4

奥付を見ると、蘭学資料研究会の代表は緒方富雄です。緒方富雄は緒方洪庵の子孫(孫?)だったと思います。

板倉聖宣論文発見3

板倉聖宣さんの論文は8ページです。

板倉聖宣論文発見2

この論文は『科学と社会』(季節社)掲載の論文の最初の原稿かもしれません。これから逐一、『科学と社会』の論文と一字一句対照して比較したいと思います。