信大で講義1回目の報告

11月14日に信州大学理学部で仮説実験授業についての授業を90分×4コマやりました。
出席した学生さんは少なかったのですが、討論も盛んで大変盛り上がりました。学生さんも豪雨の中、貴重な土曜日の丸一日よく出席してくれたと感激しました。
1コマ目 《見れども見えず》で、問題意識の重要性の話をしました。授業評価は全員が5か4
「楽しく頭に入ってきた」という感想。
2・3・4コマ目は《自由電子が見えたなら》をやりながら仮説実験授業の教材論を話しました。仮説実験授業の基礎理論、認識論は話をするより、仮説実験授業を体験してもらう方がわかりやすくなると思い、ほとんど授業書どおりに授業をしました。「内容が濃く、それでいてどれも頭に入るのはすごい」「感動しました」という感想。授業評価は全員5か4でした。
銅、鉄、アルミニウムの熱伝導度を手で触って実感する実験が授業をしている側も楽しかったです。
途中で大学教授の方々が参観(授業チェック?)ちょうど過激な話にしようとしていたところでした。1950年代の学生運動の中でそれまでの運動が「特殊から一般へ」とやろうとしていてうまくいかなかったのを「一般から特殊へ」と方針を変えて急速に運動がうまくいったということを話し、理科の授業でも「身近なわかりやすい例からはじめて次第に抽象的一般的な法則に話を持っていこうとしてうまくいっていない」こと。「仮説実験授業では一般から特殊へと教材配列することによって急速にうまくいくようになった」こと、授業は運動の一種であることなどを話しました。説明不十分でわかってもらえたかどうかはわかりませんが、仮説実験授業を理解する上で非常に重要なポイントだと思っています。
 仮説実験授業の教材配列論をレポート課題としてレポートを提出してもらいましたが、出されたレポートを読んでみると私の説明が不十分だったことがわかりました。2回目以後の講義できちんとわかるように説明したいと思います。
講義をしてみての感想は
・楽しかった。
・疲れた。
・講師に呼んでくれた千村先生に感謝
です。
次回もしっかり準備してやりたいと思います。