『牧衷連続講座記録集Ⅱ授業論と運動論』の紹介

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『牧衷連続講座記録集Ⅱ授業論と運動論』
1.授業記録の書き方・読み方
 サークルに授業記録の読み方の上手な人がいると、授業者自身が気がついていないよい点を指摘してもらうことができ、授業の腕が上がる。
2.化学をおもしろくするには
 硫酸を中心とした化学入門教育
3.映画と仮説実験授業――緊張と弛緩
 映画は緊張の場面と弛緩の場面がうまく組み合わされている。授業でも生徒を緊張させる場面ばかり続く授業では生徒は寝てしまう。弛緩させる場面ばかり続く授業では生徒は騒いでしまう。台本がよくても大根役者では演劇がうまくいかないように授業書を用いてもうまくいかない人は緊張と弛緩の観点を持って授業する必要があります。  
4.起承転結の運動論
 運動を起こすときに起承転結の「転」をどのように作り出すかの見通しがなければなりません。砂川闘争では「転」をうまく作り出して勝利しました。成田闘争では「転」がなく、泥沼化しました。ではその「転」とは何でしょうか。
5.外部経済の内部化
 労働組合での講演。反対闘争だけでは運動の主導権をとることができない。「言われて困ることは先に言え」  
6.これからの教育と私の学生時代
 牧衷さんが自伝的回想をしながら、これからの教育を語ります。  
7.妥協のすすめ
 賢い妥協ができないと自分の自由を確保できない。
8.気の持ちようは唯物論  
 「気の持ちよう」は観念の世界の話なので観念論かと思うと大間違い。「気の持ちよう」で現実が変わるのですから、気の持ちようは唯物論なのです。
9.日本の社会の近代化に何が必要か(板倉聖宣
 自分でできることをしないで、人に要求するばかりの人が多数のままでは日本社会は近代化されたとは言えない。
10.自己責任とこれからの教育(渡辺規夫)
 今日の教員の置かれている厳しい状況の背景を分析し、教員はどうしたらいいかを語る。

1996年400部発行残部僅少 頒価1000円