数学まなびはじめ

『数学まなびはじめ』第1集 (日本評論社 2200円+税) という本を読んでいます。いろいろな数学者の数学に目を見開かれた頃の思い出話です。小林昭七さんという数学者(カルフォルニア大学バークレー校大学院教授)の回顧談を読んでいたら、長野県の野沢中学(今の野沢北高校)で林宗男先生(その後結婚されて栗本宗男先生)に中学4年生の時放課後ε‐δ論法などを教わった。栗本先生のような優秀な先生に教わるという幸運に恵まれたと書いてありました。私は栗本先生に教わりませんでしたが、身近なところで教わった人が何人かいます。栗本先生の授業は難しいと定評がありましたが、いわゆる「できる」生徒はこの先生の授業がよくわかると言っていました。栗本先生の授業が他の授業とどう違っていたのかをもう少し詳しく知りたいと思いました。
 ε-δ論法というのは大学1年生程度の数学です。その特別講義を聞く中学4年生(今の高校1年生)もすごいと思います。教えている生徒の中にも潜在的能力がすごい生徒がいておかしくないということを絶えず自分に言い聞かせながら授業をしたいと思いました。