政権交代で日本経済は変わったのか

牧衷さんの講演
政権交代で日本経済は変わったのか」
2010年2月20日にかすが荘で行われた講演の一部です。
以下講演
 民主党ケインズ政策をやろうとしている。「生活第一」と言っている。「成長第一から生活第一に変える」と言っている。 マスコミはそのように解説していない。
 結果が出るにはもう少し時間がかかるけれども気分は変わりますね。豊かな層から取り上げて貧しい層に配分ということではまにあいっこないんですよ。貧しい人間と豊かな人間では圧倒的に貧しい人間が多い。金持ちが儲けている額と貧乏人が使っている額とでは圧倒的に貧乏人が使っている額の方が桁外れに大きい。金持ちが文無しになるまで取り上げて貧乏人に配ったって貧乏人は豊かにはなれません。
 「財源がない」というのはほんとにないんです。金持ちから取り上げても財源不足の解決になりません。アメリカのことを考えてご覧なさい。破綻した金融会社の総裁が年間に10億ドルもらっていると聞くと「ばかやろう」って思うけど、じゃあ10億ドルで何ができるかといえば何もできないですよ。全部取り上げたって何人の人を豊かにできるか。1000億円。要するに、個人の所得も格差があるのは問題で、累進課税は昔に戻してということは必要だけど。累進課税を昔に戻すといっても戦争直後の累進課税というわけにはいかない。当時は超高額所得者は95%税金に取られた。みな貧乏人に戻すというところからやろうとしたんだから。所得税制を変えるだけ財源問題は解決できません。社会全体を支えるためには消費税でなければだめです。

以下続く
 まとまったら牧衷さんの本を作りたいと思います。乞うご期待。