みんなでフランクリンになろう

楽知ん研究所(らくちんけんきゅうじょ)というNPO法人から『みんなでフランクリンになろう』という本が出ています。2008年に出ている本ですから、もうかなり前に出た本です。定価1000円+税です。前から買ってあったのですが、なかなか読めないでいました。最近読んでみて、とてもいい本で驚いています。秋田総一郎さんの「〈私益〉と〈公益〉」がなかなかいい。私がこれまでの人生で追求してきたものはこれでした。私益のために生きる利己主義的な生き方はまっぴら。しかし、公益のために自分を犠牲にするのは、やろうとしてもやり続けられない。フランクリンは私益と公益が両立する方策を考え出したというのです。
 仮説実験授業をするのは、公益ですが、授業する教師もたのしいのですから、公益と私益が両立しています。生徒のためにといって自分を犠牲にするのは続きません。自分のことだけ考えて生きている教師はみじめです。仮説実験授業は見事な解決策を作り出したのです。「みんなでフランクリンになろう」というスローガンもいいですね。