夕日が赤く見えるのはなぜか

NHK週刊こどもニュースの番組で「夕日が赤く見えるのはなぜか」という質問があり、その答がおかしいのではないかと投稿しました。
電話がかかってきて、「小学生にもわかるように説明しようとするとこう説明するのがよい。」
と言っていました。私は苦情として言っているのではないのですが、そのように受け取ったようにも感じられました。小学生にわかるように説明するのはいいとして、説明そのものが誤りではまずいと思います。みなさんはどう思われますか。

以下投稿原稿
NHK週間こどもニュースの番組に対する意見

2008年6月1日執筆 投稿
 5月31日の番組で、「夕日が赤く見えるのはなぜか」という質問があり、「青や緑の光の方が赤の光より大きく屈折するため」と説明していました。青や緑の方が大きく屈折するのは事実ですが、夕日が赤く見える理由としては不適当だと思います。事実は「昼間の太陽の光は空気の層を1万メートル程度通過するだけだが、夕方の太陽の光はそれよりずっと長い距離大気を通過するため、波長の短い青や緑、紫の光は空気中のチリなどにより散乱されてしまい、目にほとんど届かず、波長の長い赤の光はあまり散乱されないため目に多く届く」ということだと思います。私は高校で長いこと物理を教えていて、ここしばらく教壇に立っていないのですが、この部分は以上のように説明していました。最近はこのような説明に変わってしまったのでしょうか。「なぜ」を問う問題はその解答が正しいかどうかの判定が難しいのですが、私には光の屈折での説明は間違いであるように思えます。私もさらによく考えてみようと思っていますが、貴社もぜひ専門家の意見を聞いてみてほしいと思います。私自身は小学生の時読んだ科学啓蒙書の説明から長いこと強い影響を受けてきたので、小学生に対してテレビで流される説明が間違っているのは困ることだと思っています。ご確認をお願いしたいと思います。