地震学会自己批判続報

河北新報地震学会の記事が掲載されました。この発表に対してロバート・ゲラー教授はどう反論するでしょうか。
以下記事 
静岡市で開かれている日本地震学会で13日、東北大地震・噴火予知研究観測センターの松沢暢教授(地震学)は東日本大震災の発生可能性を事前に指摘できなかったことに対し、反省の弁とも取れる異例の発表をした。松沢氏は「プレート(岩板)境界の固着が弱いという状況証拠と100年ほどのデータから、M7~8程度の地震しか起きないと判断してしまった」と振り返った。
 発表のタイトルは「M9の地震が発生するとは思わなかった根拠と実際にそれが発生した理由について」
 古いプレート境界は固着が弱く、中規模の地震やゆっくりとした断層の滑りで、固着が解消されやすいとされる。東北地方に沈み込む太平洋プレートは、世界で最も古い海底の一つ。松沢氏は「古いプレートが深くまで沈み込む場合は大きな地震は生じにくいという1970年代の理屈が定説化していた」と説明した。
 固着が弱いと思わせる観測事実もあった。約100年分の測量データから、東北では数十年の間隔で発生するM7クラスの地震で、内陸にかかる力が解消されるとの解釈が可能だったという。
 しかし東日本大震災の本震では200キロにわたる震源域で、水圧が岩石を押し広げたことによるプレート境界の摩擦の低下や、「滑り過ぎ」という特異な現象が起きたとされ、平均で20メートルも断層が滑る超巨大地震になった。
 松沢氏は「プレートの固着が弱くても、力を全て解放する地震が生じれば境界が数十メートル動き得ることに思い至らなかった」と悔しさをにじませた。