地震学会自己批判

地震学会で『日本人の知らない地震予知の正体』の著者ロバート・ゲラーさんが講演するそうです。ゲラーさんの本では、「地震学者が想定外などということはありえない。地震学者である以上、論文を読んでないなどというはずはない。マグニチュード9以上の地震が何度も起きたし、これからも起こりうるという論文はちゃんと学会誌に載っているので読んでない地震学者などいないはずだ。それを想定外などというのはおかしい。」というものです。地震学者も「原発を作っても安全だ。」と言えば膨大な研究費がもらえ、「原発を作ると危ない。」と言えば、研究費がもらえない。そこで安全だという学者ばかりになる。これは退廃というしかないでしょう。
以下 産経新聞の記事
震災想定できず「地震学の敗北」 問い直す日本地震学会始まる
2011.10.12 11:54
 東日本大震災以降初めてとなる日本地震学会の秋季大会が12日、静岡市内で始まった。主なテーマは大震災や東海・東南海・南海地震など巨大地震の解明。最終日の特別シンポジウムでは、大震災を想定できなかったことについて「地震学の敗北」と異例の自己批判をし、防災に寄与する研究の方向性などを模索する。15日まで。
 大会では、東日本大震災のこれまでの分析などをもとに、マグニチュード(M)9の巨大地震と今回の大津波がどのように発生したのかなどについて、9つのセッションに分かれ、研究発表が行われる。
 最終日の15日は、静岡大学で、特別シンポジウム「地震学の今を問う」を開催。地震学について、「東日本大震災の発生の可能性を事前に指摘することすらできなかったことは大きな敗北」と位置づけ、「何がいけなかったのか」などについて議論を呼びかけ、日本の地震予知体制を強く批判している東京大学・ロバート・ゲラー教授による特別講演「地震科学と災害対策・リセットの時期」なども行われる。
 同学会は来春までに議論の成果を提言にまとめることにしており、学会長の平原和朗・京大教授は「次の備えに向けて、社会にどう貢献できるのか。議論を深めたい」と話している。