「子」のつく名前の誕生

橋本淳治さん・井藤伸比古さん共著、板倉聖宣さん監修の『「子」のつく名前の誕生』(仮説社 1600円)を先ほど、読み終わりました。名著だと思います。
 橋本さんは書いています。「授業書・総合読本開発講座での(中略)板倉聖宣さんからのアドバイスやコメントをもとに授業書案や総合読本案を修正してくる人はなかなかいません。困ったものです。井藤さんも例外ではありませんでした。」井藤さんの研究は『しろうと研究法入門 あなたの名前に〈子〉がついていますか』というガリ本で終わってしまいました。橋本さんはそれに大変不満だったといいます。「授業書開発講座ではもっと多くのことを学んだのではなかったのか。」そこで、橋本さんは井藤さんのガリ本や当時のテープをまとめ直した、それがこの本なのだということです。
 実は今年の仮説実験授業夏の大会で橋本さんは板倉賞を受賞し、ナイターで自分の研究、研究法について語ってくれました。そのときも橋本さんは「板倉さんにいろいろ助言されこのことについて調べるようにと言われたことを次回までに調べてくる人がほとんどいない。」と言っていました。橋本さんはそれをきちんとやったのです。せっかく板倉さんというすごい人の助言をもらったのにそれを生かしている人が少ない。自分もその一人と自覚させられました。次々に新しいテーマを追うのではなく、地道に研究したいものだと思いました。これは牧衷さんの講演記録の出版も同様ですね。
 高校生にも勧めたい本です。
再度投稿です。