速さの授業

プロ野球のピッチャーの球と新幹線ひかり号はどちらが速いか」という問題があります。かつてはこの問題で授業しました。プロ野球のピッチャーの球の速さを40m/s、ひかり号の速さを200km/hとして、直観的に予想させ、その後、概算での計算をし、次に精密な計算をするということで時速と秒速の換算の練習問題としてやっていました。ところが最近はプロ野球のピッチャーの球の速さは時速で表示されているので、この練習問題としては不適当になってきました。新幹線もずっと速くなっています。
 そこで、長野新幹線の最高時速260km/hと、弓道の矢の速さ56m/sはどちらが速いかという問題を考えてもらいました。直観的予想では大きく分かれました。計算してみると・・・・。
ちょっといい教材を作ったという気分です。弓道の矢の速さと長野新幹線の速さとでは質が違うのです。しかし、その質の違いは取り上げず、量的側面だけに注目することの意義を強調しました。