静止衛星

イメージ 1
静止衛星の位置は赤道上空、5.6R(Rは地球の半径6400km)のところにあります。佐久市北緯36度の位置からみると真上から43度傾いた位置に静止衛星があるはずです。パラボラアンテナは静止衛星からの電波を受けています。そこで、パラボラアンテナはまず、南を向いているはずです。そして、真上から42度傾いた角度から来る電波を受信するのに最適な向きに設置されているはずです。パラボラアンテナを写真に撮って見ました。水準器を置いて水平方向を確認しました。次に、電波を受信する場所に届く電波の進む向きを作図しました。すると図のようになり、真上から42度傾いた向きから電波が来ているということが確認できました。今の教科書は静止衛星の問題を取り上げても数値を代入せず、また、その出た結果をどのように確認できるかの記述がありません。これは物理学の教育にとってあるいは物理教育を受ける生徒にとってゆゆしきことです。授業で静止衛星の計算と現実が一致していることを確認できるようにすることは大切だと思います。