授業評価

今日、《自由電子が見えたなら》の授業のアンケートを実施しました。正直な気持ちとして、「こんな小学生向きみたいなレベルを下げた授業をするなんて」という批判が生徒から出る可能性も否定できず、ちょっと不安でした。でも、それ以上に授業科学の成果を信頼する。授業科学の成果によれば、大部分の生徒に支持されるはずという予想を信頼するという自分としての決断がありこの授業をしたのでした。結果は、授業評価で3の評価が1名。他は全員5か4の評価。案ずるより産むが易しのことわざどおりの結果でした。逆に言うと、仮説実験授業のベテランである私でさえ、不安を感ずるのですから、多くの人が「仮説実験授業はいいと思うけれども、自分の授業で実施するには自信がない。」と思ってもおかしくないと思います。仮説実験授業をやるには覚悟が必要なのです。「覚悟が必要だけれどもやると覚悟すればやるのは簡単」という授業と、「覚悟が必要ないけれどもやってもあまり成果が上がらない授業」のどちらがいいのでしょうか。多くの人はやりやすいと感じる授業はすぐ実施しますが、仮説実験授業のような覚悟が必要な授業はなかなか実施しません。私見を言わせてもらえば、やりやすい覚悟の必要ない授業をしても教師としての力量は(あまり)向上しないと思います。仮説実験授業は覚悟が必要ですが、やってみれば簡単です。しかも仮説実験授業を続けることで教師としての力量は格段に進歩すると私は思います。