政権交代で日本経済は変わったのか3

牧衷さんの講演の一部を紹介します。
以下講演
 国民主権とは何かをシステムとしてばかり説明しているんです。国民主権というものの精神を教えない。今の日本の教育の一番悪いのは精神を教えないで手続きばかり教えていて哲学を教えない。科学だってそうですよ。手続きなんかどうでもいいんですよ。哲学が問題なんです。哲学と言ってもいいし、イメージと言ってもいい。それが大事なんです。そこを教育しようとしないからわけがわかんなくなるんです。枝葉末節の手続きなんかばかりね。選挙制度がどうなっているこうなっているなんて高校生が知る必要ないです。でも選挙によって現実の政治を動かしていくんだという根本的な仕組みだけは教えておかなければならない。そうしないと選挙に行かなくなっちゃう。えらいことになっちゃう。そういう基本的なことを教えておけばあとはいいんですよ。だけど憲法の条項なんか覚えさせることない。憲法の精神を教えればいいんです。国民主権とはどういうことかと言うと、国民が主権者なんであって国民の生活にとって不都合なことがあれば政府や国家の機構は国民の総意によって変えてもいいんだ。変えなければいけないんだ。
引用終わり
 物理を教えるにも物理の問題の解き方の手続きばかり教えている授業が多いのではないでしょうか。物理学の精神を教えるような授業をしたいものです。それにはどうしたらいいでしょうか。仮説実験授業をやると物理の精神をシャープに教えることができるように思います。仮説実験授業だけではないとは思いますが、自分で工夫してというのは立派かも知れませんが、なかなか成果が上がらない場合が多いのも事実。数学も問題の解き方の手続きでなく、数学のスピリットが面白いのです。その精神を体得することができるような問題が良問と言えるのでしょう。