牧衷運動論 普通の人がわかる言葉・論理で書け

牧衷さんの話の一部です。
 KMさんがぼくのところに「運動論的なことに少し詳しいヤツがいるから」ということで連れて来たらしいの。ぼくははっきり言うからさ。
 「あんたたちの書いているのはこれだれに読ませるの。これ読んで普通の人間がわかると思うの。思わないでしょ。」成田闘争の時でしたよ。「成田を軍事基地にするために拡張するんだなんていう主張をだれが本気にしますか。実際あんなところを軍事基地にしなくても日本に軍事基地たくさんあるんだもの。そんなことする必要は全然ないですよ。だれもが信用しないようなことを言い立てて,「大変だ。大変だ」とあなたたちの言葉で書いたってだれも読みはしない。そもそもあなたたちはだれに対して呼びかけようと思ってやっているのか。街頭でやっているんだから一般の人でしょ。一般の人がわかる言葉で一般の人がわかる論理で書かなければダメだ。これは資源の無駄遣いだ。ゴミ作るだけだからやめなさい」と言ったんだ。そしたら,そのことはわかったらしい。そのスタイルではだれも受け入れてくれない。だってこれは実体験だもの。
── ビラを添削してもらえばいいんだ。
 そしたら全然別のことを書きなさいといって,成田を拡張することが日本の交通政策上ほんとに正しいかどうかということを問題にしなさい。成田に作ることは正しくないということは論証できるから。論証すれば勝てるけどそうでなければ勝てません。