歴史学研究法

 牧衷さんが2000年11月12日にやった講演の一部です。講演全体は『牧衷集中講義 運動論と仮説実験授業』の「歴史学研究法」に収録されています。

以下講演

戦後日本の経済政策

 戦後日本の経済政策の基本を作ったのは誰かっていったら,有沢広巳と和田博雄です。二人とも出は社会主義です。和田博雄てのはのちの社会党の委員長です。その路線はズーッと変わらない。自民党は政策を社会党に作ってもらって自民党でやってきた。そのときに言えばいいんですよ。この政策を作ったのはわれわれだって。吉田茂はアカは嫌いなんです。嫌いなんだけど,戦後の日本を再建するにはこいつらの頭脳を使わなければ出来ないと思うわけ。それで嫌いだけど使った。だから偉いんです。
戦後日本の経済政策はものすごく社会主義的です。西欧社民とは違う。この伝統は今の日本にあまり残っていないね。今のぼくの政党論の一番主要な主張は,政党はすべからく,党議拘束というのをはずすべし。大きな政策では一致したって,個々の政策では各人バラバラの判断になるはずだ。