オペラ ラ・ボエーム

上田市の信州国際音楽村で5月15日にオペラ ラ・ボエームが上演されました。
 オーケストラではなく、ピアノでしたが、このピアノがすごい。ピアノ一つでオーケストラの響きを表現していました。2時間25分の長大なオペラを独りでオーケストラ兼指揮者を務めていました。
 それから出演者のレベルがすごい。ムゼッタ役のソプラノの声と演技がすごかった。悪女ぶりを存分に発揮していました。ムゼッタのワルツがよかった。
 字幕なしで、解説役がたくみな説明をして、オペラの話の筋道はよくわかりました。オペラはわかりやすいのです。第2幕の終わり頃、大勢のコーラス隊、大人と子どもの群衆が喧噪の中でコーラスを大合唱しましたが、なかなかレベルが高かった。その場面に軍隊が進軍ラッパとともに登場。トロンボーンが先導して、次にスネルドラム、軍服を着て颯爽と登場しました。かっこよかった。その背後に数万の軍隊がいるという設定ですが、舞台に登場するのは2人のみ。実は、そのトロンボーン、わが娘の夏子でした。国際音楽村の館長から声をかけられて出演することになりました。夏子本人は「たのしかった」と言っていました。音楽活動はたのしいですね。
 プチーニのオペラに「ラ・ボエーム」という作品があることを知っていましたが、この題の意味は知りませんでした。この意味はボヘミアンということを今回初めて知りました。詩人、画家、哲学者、音楽家の4人の若者が共同生活しながら、自由でしかし貧しい毎日、その中で夢を追っている毎日の雰囲気がとてもよく出ていました。信州国際音楽村では毎年5月にオペラをやっているそうです。来年も聞きに来たいと思いました。
会場は満席で、観客席も盛り上がっていました。