問題の立て方

牧衷さんの会に参加しました。2月26日~27日にかすが温泉で。最大の収穫は問題の立て方でした。
「国家とは何か」という問題の立て方をすれば、政治学事典を見たり、政治学の本を見ればいい。「国家とは何のためにあるのか」という問題の立て方をすれば、本質的な問いなので、見るべき文献が桁外れに増える。
目からウロコが落ちる思いをしました。そう言えば、よく生徒から受ける質問は「電場とは何か」という質問です。しかし、「電場(などという考え方)は何のためにあるのか」という質問にすれば、はるかに生産的です。電場の定義を説明することは簡単。しかし、それを聞いても何もわかった気がしない。それは「何のために電場という考え方をするのか」がわからないからなのだと思います。
「民主主義とは何か」という問いは不毛。「民主主義は何のためにあるのか」と聞けば、急に頭が働き出すように思います。
 この考え方をもう少しいろいろな問題に適用して考えてみたいと思います。