電池の中を電流が流れるか

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電池の中をマイナス極からプラス極に向かって電流が流れています。写真では左が北、北から南に流れる電流の作る磁場のため電池の下(電流の下)に置かれた方位針は東に振れました。
 電池の内部抵抗の問題で、内部抵抗による電圧降下を説明しますが、これをつじつま合わせの理屈と感じる生徒がかなりいます。電池の中の電流について聞いてみると約3分の1の生徒が「マイナス極からプラス極に向かって流れている。」と答え、3分の1の生徒が「プラス極からマイナス極に向かって流れている。」と答え、3分の1の生徒が「流れていない。」と答えています。電池の中に電流が流れていないと考えていれば、電圧降下というのは理屈のための理屈としか思えないだろうと思います。生徒の認識の実態を知るとともに、「電池の中を電流はマイナス極からプラス極に向かって流れている。」ということを簡単に示す実験を思いついたということだと思います。物理教育の研究ははまだまだたくさんの課題があり、教育方法の発見が続くと思います。