なぜ今まで二大政党にならなかったのか

牧衷さんの講演の一部を紹介します
以下講演
 要するに、自由と平等、成長と福祉は両方なければ世の中成り立たないものなんです。それはわかりきっているんです。
 今後20年くらい先の予測になりますが、もし20年後も二大政党があるとして両党の政策はほとんど同じになる。
 二大政党が必然的なものならば今までどうして二大政党にならなかったのか。
 今までも二大政党だったんです。自民党の中に両派がいた。自民党の中で政権交代していた。それができなくなっちゃった。自民党の中で政権交代しようとしたけどできなかったんです。福田さんが総理大臣だったときにはっきり言えばよかったんです。「もうここまで来たらやめます。小泉さんや阿部さんはあれでいいでしょうが、私は日本国民のことを考えたらあの経済政策をやめます。」と言ったら自民党政権は安泰です。言えなかった。福田は言いたかったんだよ。福田はもともと経済成長第一主義じゃない。それができないから自分から政権を放り出したんですよ。
 言えなくなってもなお「やるぞ」と言ってやれるのは世界的な大政治家だけだね。僕の知っているのはイタリアのトリアッティだけです。イタリア共産党の党首。