2008年10月に上田仮説サークルで発表した論文です。
以下論文
木の下はなぜ涼しいか
2000年10月28日
[問題]
夏の暑い日,木の下の涼しさは格別である。ではどうして,木の下は涼しいのだろうか。
「日陰だから涼しい」ということは当然考えられる。しかし,建物の日陰と木の下の日陰を比べると涼しさに大差があるように思われる。これはなぜだろうか。
[答]
木の葉の気孔から絶えず蒸散作用で液体の水が水蒸気となって発散しているからである。このとき奪われる熱量は膨大である。そのため木の下は涼しいのである。肝心なことは,微細で非常に数が多い気孔から水が蒸発する場合の方が水の固まりから蒸発する場合より蒸発の効率がはるかにいいということである。そのため,ただ水がある場合より,木の葉から水が蒸発していく場合の方がずっと多くの熱を奪い,そのため木の下は涼しいのである。
と思うのだがどうでしょうか。
夏休みの自由研究のテーマにいかが。