板倉聖宣さんの座談会

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 岩波書店発行の『図書』1972年5月号に掲載された〈座談会〉「新しい科学の本」です。野島徳吉、板倉聖宣吉野源三郎の3人による鼎談です。
 板倉「子ども向けの科学書も大人向きのものも、専門家向きのものも本質的には違わない、いや、ちがってはいけないというのが私の考えです。」「もっとも先生方も自分の教えている科学について、本当にはわかっていない人が多いので、詰めこまざるを得ないといった方がよいと思います。教師も生徒も犠牲者なんです。(中略)だから、先生方や父母にも、ほんとに、科学がわかるということはどういうことなのか、を知らせるような科学の本がほしいですね。」
 40歳代前半の新進気鋭の板倉聖宣さんが舌鋒鋭く論じています。この『図書』は岩波書店の宣伝誌のため、むしろ入手が難しくなっています。著作目録にも載っていないのではないかと思います。(未確認)