青年が見た〈自分の国〉像 再び

12月号の池田毅司さんの論文がよかったので、以下のメールを池田毅司さんと仮説社に送りました。
池田毅司様
 以下のメールを池田毅司さんと仮説社竹内三郎さんに送りました。
 『たのしい授業』12月号の「青年が見た〈自分の国〉像 再び」を読ませていただきました。大変重要なことを指摘したすばらしい論文だと思います。「世界の青年たちの意識が大幅に変わっている」ということをうすうす感じていたけれども、これほどの変化があるとは思っていませんでした。これは世界が大きく変わりつつあることを示しています。とりわけグローバル化推進が人々を幸福にしないということに世の中全体が気づきつつあるのだろうと思います。
 スコットランドの分離独立の動き、イギリスのEU離脱アメリカ大統領選挙でのトランプの勝利、イタリアの国民投票での既成勢力の敗北、などは、こうした意識の変化をきちんと見据えてこなかったことへの批判であるように思います。韓国のデータの特異性も韓国が絶望社会と言われていたり、韓国の青年が韓国から出たがっていること、今の大統領弾劾のデモなども、「成功には身分・家柄・親の地位が大切」と考えている青年が突出して多いことが背景にあると考えれば、当然のことのように思われます。
 最近の各国の選挙結果を新聞やテレビは「ポピュリズム大衆迎合)」と評価しているようですが、そのような投票行動をするのは愚かだからではなく、これほどまでに社会のあり方が変わってしまったことの反映、それに対応できないでいる既成政治への反撃というようにとらえられると思います。
非常によい仕事をされたことに感謝します。ありがとうございました。こうした仕事をもっともっと発展させてほしいです。また多くの人にこのデータを広めたいと思っています。