宮澤賢治の授業と西川浩司さんの授業

 教育センターで宮澤賢治の授業が紹介されました。「○○先生は大変いい先生で授業で教科書に沿って克明に教えてくれました。それを全部覚えましたが、全部忘れました。宮澤賢治先生の授業は目に見えるように教えてくれるので、今でも畑に肥料を入れるとき宮澤先生の言ったことが頭の中でひびき、その教えに従って今でも農業をやっています。」『教師宮澤賢治の仕事』畑山博著 
 西川浩司さんの教え子も同じことを言っています。教えて覚えさせても、ほとんど忘れてしまうのが普通ということをよく知らなければいけないと思います。清水龍郎さんも「教えたことはどんどん忘れるのが普通」と講演で言っています。
 忘れない授業、学んだことを使うことができるような授業はどうすれぱ可能でしょうか。西川浩司さんの授業はそういう授業でした。そのような授業は今のところ仮説実験授業でのみ実現しているように思います。